ネットはどうやってつながっているか
無線がつながらない原因を考える上で、最低限知っておかないといけないことがあります。それはネットがどんなかんじでつながっているかということ。今ご家庭のパソコンでネットが見れている仕組みを簡単に説明します。
パソコンがネットとつながっているのがわかります。ネットというのはネットワークのこと。いろんな線をとおして世界中のパソコンと直接つながってます。たとえば家でヤフーのホームページが見れるのはヤフーが会社でホームページを配信しているから。上の図でいうと左の会社っぽいのがヤフー(のつもり)です。さらにあなたの家でホームページを配信した場合、それは友達の家からでも海外の全く知らない人からも見ようと思ったら見れるわけです。上の図でいうと左上の家っぽいのです。(この図に関するクレームは受け付けていません)
とにかくまあつながってますが、問題はそれをつなげてる線です。家の外にある線(図の赤い線)は、NTT等の回線が主だと思いますが、家の中の線(黒い線)は私物を使ってると思います。モデムを設置して外の回線とつなげる作業は、ネットをつなぐときに業者が取り付けてくれます。この辺はあんまりいじりません。
モデムとパソコン間は自由にいじることができます。基本的にこの線はLANケーブルという線を使ってると思います。この「パソコン-モデム-ネット」の繋がりがうまくいってないとネットは見れません。
無線でネットがつながる仕組み
ではここで無線を導入してみます。無線機は青い丸で表しています。モデムとパソコンの間にあることがわかります。
無線の電波がでています。黄色い線は無線機からでている電波を表しています。無線も目には見えませんが線なので、つながっています。モデムと無線機はLANケーブルでつながっています。これは覚えておいてください。ここで「パソコン-無線機-モデム-ネット」のフラット4に一片の乱れでも生じるもんであればネットは見れません。
さて、ネットはこんな感じでつながっていたのですがそれは理解頂けたと思います。しかし使ってる回線によってはモデムっぽいのが二つあったりしてどれがどーなってるのかよくわからんぞ!という人もおられるはず。混乱しないように回線の種類も今の話と含めながらわかりやすく解説します。
インターネット回線の種類やプロバイダ(ISP)について
回線の種類が無線と関係あるのかよ!なんて言わずに聞いて頂きたいと思います。自分の使ってる回線も知らずに無線のトラブルは解決できません。まず、回線の種類というのは、通信方式の違いでもあります。よって無線機に設定する内容も通信方式によって変わります。つながらない理由が「光回線なのにADSL用の設定のでつなげようとしてた」なんてこともあります。(設定と言いますが理屈がわかればなんのそのです)ここでも、ものすごい大まかに説明します。
光回線
もうほとんどの家庭が光を使ってると思います。光の場合はモデムが二つあります。(厳密に言うとモデムと呼ぶかは微妙ですがここではわかりやすくするため)このモデムには名前がついていて、ネット側がONU、パソコン側がCTU。上の図で言うと「パソコン-モデム(CTU)-モデム(ONU)-ネット」のフラット4です。
ちなみにデフォルトで3つある人もおられるかと思います。3つ目をよく見るとパソコンとはつながってないことがわかります。これは電話機用のVoIPという機械で光電話を使ってる人はつながっているはず。VoIPと電話機が電話線でつながっていることからもわかると思います。ONUなどの画像はNTTの説明書などを参考にしてください。
光回線で無線をつなぐ場合も上で説明したようにモデムとパソコンの間につなぎます。よって「パソコン-無線機-モデム(CTU)-モデム(ONU)-ネット」のフラット5がここに誕生します。光にしたら妙に機械が増えたな~なんて人はこんな構造になっていたことが理解できたと思います。ちなみに「無線機-モデム(CTU)-モデム(ONU)」の間の線は全部LANケーブルでつながっています。これも覚えておいてください。
ADSL回線
光が増えたとはいえまだ光の回線が届いていない地域はこのADSLを使ってると思います。これはだいたいモデムひとつです。上の図のとおりフラット3が成り立ちます。
その他の回線
ISDNやダイヤルアップがありますがネット時代のこのご時世、あまり使われないと思うので省略します。
ISPとはなんぞや
たとえば光にしても、なにも知らない人はNTTと契約したにもかかわらず「プロバイダを選んでください」とよくわからんプロバイダ選びをさせられ悩んだこともあるかと思います。このプロバイダとはインターネットサービスプロバイダ、通称ISPです。その名のとおりインターネットのサービスを提供する会社のことです。
わかりやすく言うとNTTの回線を使って、ISPの認証を通してネットを見れるという感じです。上の図で言うと紫色の丸の位置にそびえるネットの門番みたいな感じです。ISPに許可されないとネットを見れません。ということで契約後認証IDというのを発行されると思いますがそれがネットの門をあける鍵となっています。
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